規格
米国石油協会(API)、欧州自動車工業会(ACEA)、日本自動車技術会規格(JASO)、自動車技術者協会(SAE)等の基準および業界団体は、潤滑油の特性および性能を管理する特定規格を設定しています。各規格は、技術的要件、物理的特性(粘度等)、エンジンテスト結果、その他潤滑油やオイルの製剤の基準を規定します。当社のELF潤滑油は、次のすべての有効な主要規格、基準および分類に準拠し従います。
SAE:
SAEは、高温および低温の粘度の特性を示すために潤滑油等級分類を作成しています。等級は、xxW-yyのように2つ数字とその間にW(冬季等級)をはさんで表されます。
- 最初の数字(xx)は低温でのオイル粘度を示します(オイルは、効果を発揮するためには低温でも液状でなければなりません)。
- 次の数字(yy)は高温でのオイル粘度を示します(摂氏100度で測定)。
API:
API基準は、特性(洗浄力、耐磨耗性、耐食性等)、用途、性能等様々な基準に基づいてオイルを分類します。API規格において、ガソリンエンジンに使用されるオイルは「S」、ディーゼルエンジン向けは「C」で表記されます。その後の文字がアルファベット順で後にくるほうが、オイルの品質が高くなります。例えばガソリンエンジンの場合、「API SE」、「API SF」、「API SH」の中で品質が最も高いものは「API SH」です。
ACEA:
ACEAはコード形式の基準を作成しています(カテゴリー/クラス)。
ACEAには次の3つのカテゴリーがあります:
- 軽車両に2つ(ガソリンまたはディーゼルエンジンにはカテゴリーAまたはB/およびユーロ4基準を満たすガソリンまたはディーゼルエンジンにはカテゴリーC)
- 産業用ディーゼルエンジン(特にトラック用)に1つ(カテゴリーE)
JASO:
JASOはオイル分析の結果に基づいてJASOラベルを発行します。潤滑油がすべてのテストに合格した場合、日本自動車技術会規格は認定書および認定番号を発行します。この番号は明確なロゴ形式でパッケージに表示されなければなりません。
ISO:
国際標準化機構(ISO)は国際仕様プロジェクトを提示しています。3つのカテゴリーは、ISO- L-EGB、ISO-L-EGCおよびISO-L-EGDであり、この順に要件が拡大します。
ILSAC:
国際潤滑油標準化認証委員会(ILSAC)は、乗用車の潤滑油仕様を作成する責任を負います。ILSACのGF-5仕様は2010年10月に導入されました。次を目的として策定されました。
- 燃費の向上およびその保持
- 新しいエンジン技術の保護
- 後処理装置の保護
この新仕様はより厳しい要件を反映しています。
- 燃費の向上およびその保持
- エンジンの保護
- 後処理装置、ピストンの保護および一般的な磨耗の防止