車両のエンジンオイルの交換方法は?
エンジンオイルは、車両の保護および長い耐用期間を確実にするために欠かせませんが、使用状況の影響を大きく受けます。
したがって、車両が常に最適に機能するためには、定期的に交換することが重要です。
オイル交換は通常、車両点検時に自動車整備士が行います。
しかし、必要なツールと専門知識があればご自分でも行うことができます。
オイル交換を適切に行うには正しい工具が必要です
- エンジンに対して完全に適した、正しいグレードおよび分量のオイル。優れた性能を誇る「エルフのエボリューション」オイルを使用してください。
- 製品を使用する前に、車両のサービスマニュアルを確認する必要があります。オイル交換は自動車メーカーの推奨事項に従って行ってください。
- 車両に対して適切なオイルフィルターおよび新しいシールについて、サービスマニュアルを参照してください。
- 安全メガネやゴム手袋等の安全装具
- オイル抜きプラグ用ソケットレンチ
- オイルフィルター用レンチ
- 使用済みエンジンオイルを回収するための容器(トレイ)および漏斗
- ジャッキおよびジャッキスタンド(オプション)
- 古新聞紙、ペーパータオル、ぼろ布等)
- Oリング(必要に応じて)
エンジンオイル交換のステップ
車両の準備
エンジンオイルの粘着性を低下させ、交換時に簡単に排出できるようにするために、5~10分間エンジンをかけたままにするよう推奨します。車両が平らで水平な場所にあることを確認します。エンジンを切り、ギアを外してハンドブレーキを引きます。車両の下にはオイルパンにアクセスするために十分な空間が必要です。
ない場合、ジャッキを使って車両を持ち上げ、ジャッキスタンドで固定します。ジャッキのみで支えられた状態は非常に不安定なので、決して車両の下に入ってはなりません。この不安定さを解消するには、ジャッキスタンドを使用します。ジャッキスタンドはサービスマニュアルに記載された自動車メーカーの推奨事項に従って設置してください。
オイルキャップの取り外し
ボンネットを開いてオイルキャップを取り外し、オイル回路に空気が入るようにします。キャップは通常、特定の色(黄色)またはシンボルで識別することができます。
どのキャップを取り外すかが分からない場合はサービスマニュアルを参照します。キャップが緩まれば、空にする際にオイル抜きを簡単に行うことができます。また、新しいオイルとの交換も簡単になります。
エンジンオイルの交換
車両の下部にオイルパンとドレインボルトが見つかったら(サービスマニュアルを参照)、新聞紙またはペーパータオルを敷いて地面を保護します。ドレインボルトの下にトレイを置きます。トレイは、排出するオイルをすべて収容できる大きさであることを確認します。ソケットレンチを使ってドレインボルトを取り外します。
熱くなっている場合があるので触れないようにします。手袋からドレインボルトを落とさないように気をつけます。20~30分間そのままにして使用済みオイルを抜きます。
油だめが空になれば(オイルが流れ出なくなれば)、ドレインボルトおよびシールまたはワッシャーを正しく交換します。
- 使用済みオイルフィルターを取り外します(車両のオイルフィルターの交換方法のセクションを参照)。
- 新しいフィルターを取り付けます(車両のオイルフィルターの交換方法のセクションを参照)。
- エンジンに新しいオイルを注入します。
エンジンにオイルを注入する前に、サービスマニュアルを参照して適正量および使用するべきオイルの種類を確認します。漏斗を使ってエンジンに注入します。
エンジンにオイルをゆっくりと注入します。注入は、一旦止めそして注入を繰り返します。こうすることにより、気泡ができてはね散ることを防止します。
サービスマニュアルまたは取扱説明書に指定された量を注入します。必要な量に関する情報がない場合、まず4リットルを注入し、オイルレベルが最高位置と最低位置の間になるまで繰り返し確認することをお奨めします。
注入時はゲージを使用してオイルレベルを確認します。
オイルレベルの確認
エンジンを数分間アイドリング状態にします(車両は固定され、ハンドブレーキが引かれ、またエンジンはギアが入っていない状態でなければなりません)。
エンジンを切って再度オイルレベルを確認し、必要に応じて補充します。
注入時にオイルがエンジンからこぼれることがあります。ボンネットを閉じる前に必ず布でエンジンをきれいにします。
また、床にこぼれたオイルの掃除も忘れないでください。
どのような場合でも、トレイ内の使用済みオイルを下水に流したり周囲に放出したりしてはいけません。
オイルおよび使用済みフィルターはディーラー、ガソリンスタンドまたはリサイクルセンターで廃棄することが必要です。